知ろう学ぼう わたしたちの川と海と港 信濃川編

このコンテンツは川もり海もりプロジェクト2018年の千曲川・信濃川流域交流事業の活動をもとにまとめた冊子から作成しています。冊子(PDF)のダウンロードはこちらからできます。

川と海はつながっている これからもずっと大切に

新潟市にある「新潟港」は、1858(安政5)年にアメリカなど5か国と日本が結んだ修好通商条約で、函館、横浜、神戸、長崎とともに開港五港の一つに選ばれ、2019年1月1日に開港から150周年を迎えます。開港五港のうち、唯一、川の河口にある港として、信濃川・阿賀野川の舟運(しゅううん)とともに発展してきました。

開港150周年をきっかけとして、新潟港・日本海、そしてそこにつながる信濃川・阿賀野川のことをもっと知り、好きになって 、これからも大切にしていく気持ちを育む「川もり海もりプロジェクト」に取り組みました。

川・海・港は、私たちに多くの恵みを与えてくれる大切な宝 物です 。海に面して港を持つ新潟県、信濃川・千曲川でつながる長野県、そして、阿賀野川・阿賀川でつながる福島県のみなさんには、川・海・港のことをたくさん知って、川の上流・下流の暮らしをお互いに思いやり、大切な宝物をずっと一緒に守っていっていと思います。

新潟港

新潟港の歴史年表

誇りにしよう日本一の大河 信濃川

千曲川・信濃川って、どんな川?

山 梨・埼 玉・長野3県の県境にある甲武信ケ岳から、その川は始まります。長野県では「 千 曲 川 」と呼 ば れ 、北アルプスを源流とする犀川と長野市で合流し、新潟県に入ると「 信 濃 川 」と名前を変えて新潟市で日 本海に注ぎます。その長さと流量は日本一。源流部から新潟市までは直線距離で220キロメートルですが 、何 度も曲がりながら流れるため、全長は 3 6 7 キロメートルにもなります。この間、川は私たちにさまざまな恵みを与えてくれています。川は土砂を運び栄養も運んでくれ水の持つエネルギーは膨大です。川は流れるときに山を削り、その土砂を一緒に運んできます。

松本盆地は主に犀川が運んだ土砂で造られましたが 、長野盆地は千曲川や犀川が運んだ土砂が積もった上を、川が何度も流れる道を変えた結果、地面が平らな地形になりました。新潟平野は、大昔は海だったところに川が上流から運んできた大量の土砂が積もってできた土地です。私たちの暮らす場所は 、千曲川・ 信濃川が長い時間をかけて平らにした土地の上にあるのです。

そして川は土砂と一緒に山の栄養分もたくさん運んできます。これが田んぼや畑だけでなく 、川が注ぎ込む海の生き物にとっても欠かせない養分となっています。私たちがおいしいお米や野菜、魚を食べられるのも川のおかげです。

千曲川・信濃川

千曲川・信濃川

わたしたちの暮らしと川はこんなに近い

川の水は、私たちの暮らしにとって 必要なものとそうでないものを区別はしてくれません。家庭や工場から出る排水はきれいに 処理され川に流されますが、家庭から流す水をできるだけ汚さないことが、川と 海をきれいにするためにはとても大事なことです。

また、川は時に恐ろしい水 害をもたらすこともあります。川は増水すると 、あふれたり、流れを変えてしまったりもします。それでは私たちが安心して暮らせないので、川が同じ場所を安定した水の 量で流れていくようにするのが「 治 水 」です 。その時代にあった技術を用いて治水は続けられ 、集中豪雨にも耐えられるよう、現在も日々努力が続けられています。

増水時には上流から流れてきたゴミや倒木が橋などで詰まってダムのようになり、そこから水があふれてしまうことがあります。山をきれいにしたり、森 を元気にしたりすることは、災害を防ぐことにもつながります。

私たちの暮らしと川はとても近い存在です。一人一人が川と海とともにあるために何ができるか考 えてみましょう。

横田切れ・戌の満水

新潟平野を守る大河津分水路(おおこうづぶんすいろ)

1922(大正11)年に完成した大河津分水路は、信濃川本流のぼう大な水量を加工の手前で一部日本海に流し、下流の新潟平野を水害から守るために造られました。千曲川・信濃川上流に大雨が降り川の水の量が増えると、下流にながす一定量以外はすべて大河津分水路から日本海に流します。

大河津分水路

信濃川が新潟平野に入ってから一番海に近くなるところで造られた大河津分水路。分かれた後は信濃川本流(手前)の方が分水路よりも細くなっています。

信濃川水系の水利用

新潟×長野 体験レポート

2018年8月1日・2日、新潟市で長野県、新潟県の小学5・6年生42人が新潟市で1泊2日の体験交流を行いました。信濃川の上流と下流、自分の知っていることを教え合い、新潟港について学び、海水浴、お魚マイスター講座受講など盛りだくさんの体験をしました。

体験レポートの一部をご紹介します。

新潟市立木戸小学校6年 杉原心愛さん

私は今回、千曲川が信濃川より長いと知っておどろきました。信濃川は新潟県のシンボルなのに長野県の千曲川が半分以上をしめていたので、千曲川はすごいなと思いました。千曲川は見たことがないので、長野県に行って、千曲川が信濃川とどのようにちがうのかを知りたいです。信濃川は千曲川があるおかげで日本一長い川になっています。 今までは身の回りの事しか考えていなかったけど、今回広いはん囲まで見ることで、新しい発見があったので、見るはん囲を広げることはとても大切なことだと思いました。

長野市立篠ノ井西小学校6年 前山ゆきのさん

私は千曲川・信濃川について学び「川は大切にしないとな」と思った。理由は、信濃川は長野県から新潟県を通って日本海へ流れ込むことを知って「私たちが千曲川を汚くしたら、新潟 の人たちはとてもいやな気持ちになるんだろうな〜」と思ったからである。上流の私たち長野県民は、上流だから川がきたないことは少ないと思う。だが自分たちが気にならないからといってゴミを捨ててしまうと新潟県の信濃川流域の人はきたなくなった水に大めいわくする。新潟の人たちはその水を使って生活する人もいるだろうし、もし自分がそういう立場だったら自分も絶対嫌な気持ちになるだろう。

新潟市立日和山小学校5年 佐藤凜音さん

ぼくは新潟市の中央区で生まれており、海はすごい知っていると思っていました。だけどこのプロジェクトに来て分かったことがいっぱいあってビックリしました。知らないことがいっぱいあってはずかしくなりました。その知らなかったことは音が鳴る砂があるということです。ぼくはそのことを知ってわくわくしてきました。さわってみたら本当に鳴ってすごいと思いました。ぼくは海はあまり関心がなく、無関心だったんですけれどもこの プロジェクトに来て無関心から関心に変わりました。ぼくはこのことをすごくほこりに思います。今度は海のことをみんなに言えるようになりました。

新潟市立女池小学校5年 髙橋睦喜さん

ぼくが今回の川もり海もりプロジェクトで、初めて知ったことは、次の二つです。一つめはしゅんせつ兼油回収船が日本に3隻しかいないのに、そのうち1隻が新潟港にいるということです。名前は白山です。そんなすごい船が身近な 場所にあったのに、今まで気が つかなかったことにびっくりし、ほこらしく思いました。二つめは、波をおこす機械で海岸の研究をしている人たちがいたことです。

海で遊ぶ時はライフジャケットや靴を

海はたくさんの恵みを与えてくれますが、波にさらわれるなど、危険な面もあります。ライフジャケットや靴を着用することで、怪我や事故を減らすことができます。しっかり守って安全に遊ぼう。海で遊ぶ時の注意点

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